【株式投資】大戸屋!コロワイドに買収されるのか??(Part2)

日本株式

こんにちは、バンカーインベスターのTです。

今日は先日もお伝えしました

大戸屋!コロワイドに買収されるのか??パート2として、

コロワイドによる買収価格を検証し、TOBに応募すべきか否かについて検討しました。

コロワイドによる大戸屋への買収攻勢

冷静?なコロワイド、想いに賭ける??大戸屋

先週、それぞれの陣営からお手紙を頂戴しました。

まず、到着したのはコロワイド陣営から。

ご覧いただくとお分かりのように非常に事務的な内容。

TOB価格が過去の株価トレンドを大きく上回っていることの説明はありますが、それ以外は応募する証券会社や募集期間が記載されているのみです。

QAには興味深い内容が記載されています。

一番最後のQAですが、

Q:株主優待を楽しみにしていたのですが??

A:TOBへの応募、コロワイドによる買い付け後に買い直してもらえれば対象となります

と記載されています。

TOB価格が高いので、いったん応募して買いなおせば、今の株価水準を見ると安く買い戻せますよ!とでも言いたいのでしょうか。

まあ、実際そのような流れになる可能性は相応にあるのですが。。

その後に来たのが大戸屋からのお手紙

こちらは直筆風のお手紙とTOBに反対する理由を記載したものが封入されていました。

既に発表している株主優待の増額の記載はありますが、創業者の想い、社長の想い、その想いを実現している、今の大戸屋のやり方を掲載しているにとどまっており、真新しい内容はない印象を受けました。

大戸屋の業績推移

新型コロナウィルスの影響もあり、外食産業は厳しい局面を迎えています。

大戸屋も同じ状況でしょう。

上の表は通年決算推移になりますが、大戸屋は3月期決算になります。

となると、コロナの影響はほとんど受けていないはずです。

そんな中、売上高は前期比5%減とさほど大きい減収ではないものの、営業利益は6.5億円の赤字と上場来初めての赤字に転じてしまっています。

そんな中、突如発表されたコロワイドによるTOB

コロワイドが買収しようとしている株価はどのような水準なのでしょうか。

コロワイドによる買収価格の検討

コロワイドの買収価格の分析

コロワイドのTOB価格3,081円

TOB価格から算出される大戸屋の時価総額は223億円となります。

これを企業買収の際に活用する買収マルチプル法にて、買収価格の高低を見てみたいと思います。

買収マルチプルは

企業価値(株式価値+純有利子負債)/EBITDA

にて算出されます。

2020/3期では、有利子負債15.6億円に対して現預金を20億円保有していますので、純有利子負債は▲4.4億円です。

コロワイドの評価した企業価値は227.4億円(223億円ー4.4億円)となります。

これをもとに、買収マルチプルは2020/3期のEBITDAで算出すると

227.4億円/1.34億円 = 169.7ⅹ

前期は大幅に業績が悪化していますので、

仮に前々期2019/3期のEBITDAで算出しても、

227.4億円/12.2億円 = 18.6ⅹ

となります。

買収マルチプルの妥当性については諸説ありますが、概ね7.0~10.0xと言われています。

これだけ見ると結構高い金額ですよね。

同業他社はどのような水準なのか

買収マルチプルは業種によっても大きく変動します。

外食業界ですと、出店費用でキャッシュが必要となる分、ネガティブな要素もある一方で、その出店によっては、大きく成長する可能性も秘めている業界です。

ここで同業のマルチプルと比較してみます。

やよい軒を運営するプレナス

時価総額718億円ー純有利子負債79億円/EBITDA71億円 = 9.0x

ちょっと違いますが、サイゼリア

時価総額858億円ー純有利子負債431億円/EBITDA70億円※ = 6.1x

※サイゼリアは8月決算のため、コロナ影響を加味するため、営業利益は直近4Q分を合算

コロワイドは株式を買い集める!というインセンティブがあることに対して、上記企業のマルチプルは上場している状態でもありますので、一概に比較することはできませんが、ひとつの参考になるのではないかと思います。

今の株価水準

コロワイドによるTOB価格が発表後に、1日のみTOB価格を超える3,115円の高値を付けて以降、TOB価格を下回る水準にて推移しています。

今回のTOBは敵対的買収であり、コロワイドの買い付け予定数も下限が設定されていることもあり、成立しないという見方が強いのでしょうか。

対応方針

この銘柄は株主優待をもらう目的で長期保有しているものです。

その株主優待も今年度より拡充される予定です。

しかしながら、業績をみる限りでは、株式の売り手からすると、コロワイドのTOB価格は相当魅力的な水準です。

現経営陣は

「店内調理にこだわった味」

を守る

とは言っていますが、個人的には必要以上に調理に時間がかかっており、逆に待ち時間が長く、それが顧客の不満につながっているのではないかと思います(少なくとも私はそうなっています)。

最終的に株主は経済合理性で選択する場合がほとんどだと思います。

現経営陣がホワイトナイトを連れてきて、コロワイドのTOB価格を上回る水準での買収をするか、明確な成長ストーリーを描き、現経営陣に任せたほうが株価が上がる!と確信できない限り、コロワイドによるTOBが成立する可能性が高いのではないかと思います。


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